2014年04月25日

数学は本当に必要か?

数学、必要ないだろうと思っていた時期がありました。

コンピュータとプログラムに興味を持ってから、プログラムで表現できない(と当時は思っていた)数学には逆に興味を持たなくなったことがあります。数学の重要性に気付いたのは暗号アルゴリズムが数論を基礎としていることを知った頃。数学を本気で勉強し始めたのはその頃からでしょうか。いや、その前には JPEG がフーリエ変換を、JPEG2 がウェーブレット変換をベースにしていることを知って、そのあたりも理解しようとし始めたときがありました。
で、その時気付いたのが、基礎など完全に忘れてしまっているということ。解析・代数等々の基礎はもちろん、高校で習う三角関数の定理すら忘れていました。最初に行ったのが、高校の教科書をもう一度読み直すこと。大学時代に使っていた書籍なんかも活用しつつ、役に立ちそうな書籍もいろいろと読んでみました。そのうちに統計学なんかも勉強し始めて、いろんな分野の数学が実は密接につながっていることを知ると、何となく山の中腹あたりから景色を見渡しているような気分になりました。
書籍などは定理とその導き方は書いてありますが、それをどのようにコーディングするかは書いていません。だから、具体的な計算方法を導き出すというのは非常に大変な作業です。しかし苦労した分だけ得られたものも大きく、続けてきてよかったと感じています。もちろん、仕事の上でも役に立ちますし。

もし、数学は無味乾燥な世界というか、理論だけでたいくつな学問だと思っている方は、数学史の書籍を読むといいと思いますよ。数学者というのは個性的な方が多く、その人生も非常にドラマチックです。

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