2015年10月21日

千日回峰行

比叡山延暦寺に伝わる荒行で「千日回峰行」というものがあります。

以前、「千日回峰行」を行った僧侶がテレビに出演していて、その荒行ぶりを語っていたのを見たことがあります。1000 日間、往復 48km の山道を一日も欠かさず歩くというかなり厳しいものです。しかも、途中で止めることは許されず、その場合は自ら命を絶たなければなりません。そのための短刀と紐を常に携帯して修行するそうで、何とも厳しい掟です。この方、海外でも講話をされていて「マラソン・モンク」と呼ばれているそうです。一番すさまじいと思ったのが、

朝、目が覚めても体が動かない。
何とか這って山頂を目指そうとしたが途中で倒れた。
「石にかじりついてでも」という母の言葉を思い出し、本当に石をかじって立ち上がった。
山頂にたどり着いたとき、体中から湯気がもうもうと立ち込めていた。

と語っていたところ(このあたり、少しうろ覚えです)。まさに「死を覚悟して」の荒行ですね。

今日の夕刊で、ある僧侶が、この修業の中でも難行と言われる「堂入り」を終えたとの記事を見ました。九日間、断食・断水・不眠・不臥 ( 四無行というそうです ) を行うというものですが、これが終わった後もあと 300 日間、修行は続くのだそうです。まさに超人ですね。

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